「防災セット難民」にならないために
たび重なる災害、震災から、防災セットの必要性が見直されています。
しかし、いざ自分で防災セットを用意しようと思っても、市販の防災セットは目移りするほどいろいろな商品があり、何を選べばいいのか迷うところです。
比較しようにも、単純に同じ防災アイテムが入っているわけではないので、量が多ければいい、高ければいいというわけでもないところが難しい。
そして、セットされている防災アイテムの中には、自分には必要のないものや、同じ役割でも違う商品にしたいものが入っていることがほとんど。
たとえば、歩きやすい運動靴のほうがいいのにスリッパが入っているとか。
パンよりご飯が好きなのに、カンパンとカロリーメイトしか入っていないとか。
ライトはA社の防災セットのものがいいけれど、エアーマットはB社の防災セットのほうがいいとか。
つまり、比較検討すればするほど、自分が欲しい防災アイテムだけが入っている防災セットが見つからない、結局何を買えばいいのかわからない、ということになりかねないのです。
この「防災セット難民」ともいうべき状態から抜け出す道はただひとつ。
防災セットを自作するしかありません。
防災セット自作の3つのメリット
防災セットを自作するメリットは次の3つ。
1.自作すると安くすむ
防災セットは安くても数千円、なかには一万円を超えるものも少なくありません。
しかし、中に入っているアイテムのひとつひとつを見ていくと、100均で買えるものが意外とたくさんあるのです。
100均の商品は品質が心配、ということなら、ホームセンターやネットショップで購入してもよいでしょう。
自分が必要なものだけを揃えたら、市販の防災セットより安くすむことはあっても、高くなることはないと思います。
なぜなら、市販の防災セットは必ずといっていいほど、足りないものを買い足す必要があり、購入価格以上にお金がかかるものだからです。
その点、最初から自分にとって必要なもの、欲しいものだけを買い揃えることができる、自作の防災セットが結果的に安上がり、ということになるのです。
2.自作すると早く揃う
防災セットは数あれど、人気の高いものは注文してから届くまでに数ヶ月待ちという場合も!
震災のあとはなおさら手に入りにくくなります。
その点、自作の防災セットなら、買いに行く手間、探す手間こそかかりますが、どれだけスピーディーに揃えられるかは自分次第。
ラジオライトがないなら、懐中電灯とポケットラジオでいいか、とフレキシブルにアイテムを変更できるのも自作ならではの強みです。
3.自作すると無駄がない
自作のほうが安上がり、にも通じることですが、なまじセットになっていると自分には必要のないものまで含まれていることがあります。
軍手やカイロは家に買い置きがあるからそれで済まそう、と思っていても、セットに組み込まれているとその分が余剰になります。
さらにいえば、それが自分に合わないものだった場合は、まったくの無駄ということになります。
手が小さいのに軍手が普通サイズだったら使いにくいことこのうえありません。
太っているのにレインコートがMサイズだったら役に立ちません。
それなのにその分まで買わなければならないのは、ナンセンス!
言うまでもなく、自作ならばそうした無意味なことは避けられるわけです。
自分にあった、自分だけの防災セットなのですからね。
これから防災セットを用意しようと思っているあなた、防災セットは自作が最も望ましいということがこれでおわかりいただけたと思います。